しばらくブログさぼりまして、すみません。今週から子供が新学期、部屋の片付けを地味にしていました。
あといちおう病人なので、午前中は自宅で床に伏しておりました。午後や夕方、夜に、家事全般を行う生活を送っていました。
そして水曜日、よく晴れたので、一日だけお出かけ。念願の、地元の低い山への登山。
冬に雪が降り始める前から、春になったらこの山にずっと登りたい、と願っていました。
一人で山に登るなんて、それも初めての山、親も旦那も登ったことないし、もしケガしたり迷子になったり、悪い人にさらわれたらどうするの?と、親にも旦那にも反対されましたが、万全を期して一人で登って来ました。
標高、481m。低い山ですが海際の山で、海沿いの道路から登り始めたので、ほぼ標高の数字分だけ、登ったことになります。
今回は写真を中心に、低い山の登山のご報告です。
こちらもようやく桜が満開。人は花見に出かけてるっていうのに、私は登山。
こっちはこっちで、別の花が咲いている。山野草、カタクリ、雪割草。どちらも桜より花期が早いので、見られるかどうかぎりぎりのところ。
この日行かないと今年は見られないと、桜をよそに山へ向かう。
子供を学校に出して、午前8時に家を出た。
本当は山の中腹から、らくちんの登りたいと思って出かけたのだけど、らくちんコースは人気で、登山口駐車場がすでに満車。
今度来るときは、もう1時間早く来よう。
あきらめて、海沿いの別の登山口に向かっているところ。海抜の低い所に行くので、山道は予定より険しいだろう。
道の向こうに、かすかに海が見える。晴れた日の日本海。

海抜の低い駐車場は、空きが5台分くらいあった。トイレがあったので、用を足す。
車を停めたところに、いきなり山を登り始める登山道入り口があった。
そこの写真を撮ればよかったが、おじさんおばさん、みなさん身支度をしてさっさと登っていたので、私も支度をして登り始めた。午前9時50分くらいだったと思う。
最初、がんがんと急な階段を登り、あとは普通の山道だったり、また階段だったりした。
当たり前だが、ハイキングではなく登山なので、登りばっか。平らな道などほぼ皆無。ひたすら登り続ける。
かなり下から登ったあたりから、カタクリの花が見られるようになった。ほんのり紫色。

がんがん登る、と言いたいところなのだが、普段自家用車ばかりで全然歩いていなく、体力がまるでない。
脚力の方は案外平気だったが、心肺の方がどきどきぜいぜい言って、全然だめ、という感じ。
このような急な階段が、容赦なく続く。
後ろから来る老夫婦には先に追い越してもらい、上から下山してくるベテラン登山者には、率先して道を譲って一休みする。
本当は下山者の方が、道を譲るルールだが、私はそんなにすたすたと登れない。

花でも咲いてなきゃ、こんな山、誰が登るか、という感じ。
お目当ては、雪溶けの春の山に咲く、山野草。市営の植物園に行けば、こんなに難儀な思いをしなくても、少々の坂道でたくさんの山野草が見られるけど、やっぱり山にもともと生えている、自然の花々を見たかった。
ベテラン登山者の足慣らしも目立ったけど、私のような花目当て、普段は全然山に登らない、よたよたしたおばちゃん、おばあちゃんの姿も目立った。
見た目よたっているのがすぐわかるので、「きっついねぇ」と、知らない人にもぱっぱと話しかける。
写真の花は、たぶんキクザキイチリンソウ。

のたのた登っていたので、とてもたくさんの登山者に追い越してもらった。
私が追い越した人など、いなかったのではないか。
上から降りてきた登山者に声をかけられた。「山頂に着くと、すんごい賑やかだよ。お花見みたいに、人でいっぱい」だって。
一人で登っているので、人が多い方が安心だ。
こちらは、たぶんショウジョウバカマ。すれ違った人がそう言っていた気がするので、間違っていたら、ごめんなさい。
これの白い花はたくさん見たが、この紫のは珍しかった。
実はこれは、登りで見た花ではなく、下りの秘密の花園コースで撮った写真。

カタクリのアップ。カタクリは、日光を避けるように、太陽と反対を向いて咲くので、非常に写真の撮りにくい花だ。
太陽に向かって咲くひまわりとは、大違いだ。とにかく、下ばかり向いている。
平らなところで咲いているカタクリのアップは、どんなに近づいても上手く撮れなかったが、これは登山道の小高い脇に咲いていた一株。
実はこれも下りの時に撮った、秘密の花園コースでの写真。
春の山野草の時期には、公式マップには載っていない、秘密の花園登山道(ほんとはそんな名前じゃないけど)で登り降りする登山者が多いらしい。

登りの話に戻す。全2.5kmのところ、およそ半分と少し、1.5kmくらい登ったところ。
話によると、前半の方がきつく、後半の方が斜度が楽らしい。
登山道は何カ所かあり、山頂に向けて、何度か合流する。そのたび道しるべとして、このような標識がある。

載せないけどたぶんもう一度標識を過ぎて、かなり山頂に近づいてきた。あとひと登り。
遠くに、車で来た平野がうっすらと見える。

そして山頂に到着。481m、無事登り切りました。登頂の立て札みたいのがあり、老夫婦が記念写真撮っていました。
山頂はかなり広々としていて、あちこちにみなさんシートを広げて、お弁当を食べたりコーヒーを沸かして飲んでいる人、一杯やっている人たちもいた。
私のように、ひとりで来ている男の人、女の人、年齢もいろいろだった。
なるべく広く写真に撮ろうとしたけど、10人くらいしか写りませんね。全部で100人はいました。
そしてお昼に向けて、次から次へと、山頂に人が集まって来ました。

山頂でおにぎりとバナナと水(水道水)を飲み食いした。
水は重いので、ペットボトル500mlしか持って来なかった。
山頂でトイレの水道水でももらうか、とあてにしていたのに、トイレはぼっとん簡易トイレのみ。
手を洗う水道もなし。仕方なく、ペットボトルのわずかな水で、手を洗う。
食べてすぐに下山すると、横っぱらが痛くなるので、少し休憩してから下山した。
山頂でゆっくり遊びたいのは山々だが、さっさと帰らないと、子供が家に帰宅してしまう。
できれば、秘密の花園コースで降りたかったので、山頂にいるとなりの老夫婦に地図を見せ、道を聞いた。(秘密なので、標識がない)
「木道の道の真ん中に、公式コース3つの矢印の札がある。それに従って真っ直ぐ行かないで、そこで右に曲がること」と、教えてもらった。
早々に荷物をリュックにしまい、下山する。
その通り、木道の途中に矢印の札を発見。
前に下山者がたまたまたくさんいて、真っすぐ降りる人と、右に曲がる人がいて、ラッキーだった。
右に曲がる人に、ついて降りていった。
下の写真は、たぶんむらさきの雪割草。色つきの雪割草は、めずらしかった。白いのは時々見たけど、むらさきは2,3か所しか見られなかった。(花期がもう終わりぎりぎり)

秘密の花園コースでの下山は、ものすごく難しかった。
私は、旦那の登山用ステッキを借りて、持って行った。ステッキなしでは、絶対に登りも下りも、歩けなかった。
登りはステッキで楽をして登り、下りはステッキで体重を支えて、安全に降りるようにした。
秘密の花園コースは正式なルートでないので、倒木もたおれたまま片付けていない。
木の根がむき出しになったままで、足をつく場所を一回一回、探さないといけない。
「足をひねって捻挫したら、ヘリコプターをチャーターする覚悟で」と、旦那に言われた言葉が身に染みた。
正直、安全なハイキングコースで下山すべきだった、と今は思っている。
写真は、白い雪割草で、中に模様の見られたもの。

秘密の花園コースは、足の置き場がない点でも難しかったが、標識がなく道がわからないのも心配だった。
「途中に大きな木がある。そこで真っ直ぐ下に降りること。右に降りると、沢へ降りてしまう。」と、聞いていた。
運良く大きな木に着いたあたりで、上から10人くらいのおじちゃんおばちゃんが降りてきた。
「秘密の花園コースは、この下でいいですか?」と聞いたら、それでいいと教えてもらった。
おじちゃんたちは、なぜか沢の方へ降りていった。「道は合ってるけど、男に気をつけなよ、ひとりだから。」と、笑われた。
しかし笑い事でなく、その先、ずっと前からも後ろからも、人がいなくなった。
一本道だと聞いていたけど、本当にこの道で正しいのかどうか、不安になった。
目の前には、海が見える。方角としては、間違っていないのはわかる。
しかし、今まで山は人であふれていたので、急に心配になった。
休憩をかねて休み、また歩いた。
鈴の音が聞こえる。ちりんちりんと、熊よけに、登山に慣れた人がよく鳴らしている。
下から女の人が一人で上がってきた。「秘密の花園コースで上がって来ていますか?」と、たずねた。
下山中に聞くのは8回目くらいだったけど、その通りだと聞いて、すごくほっとした。
海が目の前に見える。もう少しで、ふもとにたどりつける。

ふもとにたどり着いたら、海沿いの道路に出た。
秘密のコースだったので、登山口の標識などは立っておらず、目の前に岬の灯台が見えるだけ。
みなさん、この岬を目印に、秘密の花園への登山口を探すよう。
登山と下山、違うコースで歩いたので、タクシーを呼んで、車を置いた登山口まで乗せてもらった。
タクシーのおじちゃん、私が登山口の名前しか言わなかったらすっとぼけて、「登山口はいろいろあるから」と車を乗り回し、料金メーターがぐるぐる回った。
地図を見せてホームページの登山口の説明書きを読ませて、やっと最初の駐車場に連れて行ってもらった。
1500円も出せば着いたものを、2500円も払うはめになった。
今度から、車を置いた所にちゃんと戻してもらえるよう、住所や地名をはっきり調べよう。
「浜茶屋のたくさん並んでいる駐車場まで」と、アバウトなことを言うと、観光客だとなめられて、タクシーで右往左往するはめになる。